塚本晋也監督の新作『斬、』が第43回トロント国際映画祭へ正式出品されることがわかった。
第75回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門への出品に続き、北米最大の国際映画祭への参加となる。『斬、』は世界的に影響力のあるアート系映画の巨匠たちが集うマスターズ部門への日本から唯一の出品となる。
『鉄男 TETSUO』『野火』などを手がけ、俳優としても活躍する塚本晋也が初の時代劇に挑む本作。監督、出演、脚本、撮影、編集、製作を務めた完全オリジナル作品。物語の舞台は、250年にわたり平和が続いてきた国内が、開国するか否かで大きく揺れ動いていた江戸時代末期。江戸近郊の農村を舞台に、時代の波に翻弄されるひとりの浪人と彼に関わる人々を通して、生と死の問題に迫る。
文武両道で才気あふれる浪人を池松壮亮が、浪人の隣人である農家の娘を蒼井優が演じる。共演に中村達也、塚本晋也、オーディションで多数の候補の中から抜擢された映画初出演の新人・前田隆成などが脇を固める。
映画『斬、』は11月24日(土)よりユーロスペースほか全国公開
(C)SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER